生き続ける感謝の気持ち
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何年か前の前職時代の話です。システム上の大きな障害が発生し、そのクライアントから明らかに賠償責任を問われる程の大きな障害でしたが、会社の総力をあげてこれを乗り切り、業務が正常に運用する事ができたのです。私が所属していた開発会社側では、障害の状況についてクライアントに対し、ポイントを絞って比較的優位に報告する方針がほぼ固まっていたのですが、当時の総責任者である上級役員から「ポイントを絞って報告するとは何事だ!すべてありのままに伝えろ!」と一喝だったのです。彼は、賠償責任になる可能性も十分理解していたはずでありましたし、またそのすべての責任が自分に降りかかる事もわかっていたはずです。しかしながらその判断が彼の信念だったのです。「どんな状況でも真実のみを伝える。真実を伝えなければどこかで歪みが起きてくる」・・・その結果このクライアントから賠償責任を問われる事はありませんでした。私は、彼からこの事だけでなく「仕事の厳しさ」「妥協のない強いプロ意識」など様々な事を学びました。その師匠からご指導頂いた事は、私の本業であるコンサルティング実務の中で今でも基本となっております。先日、その師匠が他界したという一通のはがきが届きました。彼は、他界されましたが、今でも厳しくご指導頂いた事を心から感謝しています。またこの感謝の気持ちはこれからも生き続けるものだと思います。

